表紙 / 編纂室
編纂室 / THE ATELIER
旅を、巻として
III
旅を、巻として
綴じる人たち。
組巻は、祇園の片隅にある小さな旅の編纂室です。年に数えるほどの一冊だけを、土地の編纂員とともに丁寧に綴じています。
名所ではなく、
一巻を持ち帰る。
はじまりは、創業者が自分の旅を一冊のノートに「巻」のように章立てして貼り重ねた私家版の冊子でした。チケットの半券、押し花、宿のマッチ——点ではなく章として旅を留めると、不思議とその土地の温度まで蘇る。その感覚を、人の旅に差し出せないかと考えたのが組巻です。
私たちは行き先を売りません。売っているのは「綴じ方」です。求めているのが静けさか、密度か、白か、色か。一通の便箋のような対話から主題を採り、十二の旅巻を素材に、季節と歩幅であなただけの一冊を組みます。
だから組巻の旅に、二つとして同じものはありません。目次のまま手渡すことは、決してしないのです。
巻
編纂の三原則 / OUR PRINCIPLES
綴じるときに、守っていること。
其ノ01
聴くより、綴じる
名所を集めることが目的ではありません。土地の温度や匂いを「どう綴じ、どう並べるか」。編纂とは物語の組版だと考えています。
其ノ02
目次のまま渡さない
十二の旅巻はすべて出発点です。日数・宿・体験を一から組み直し、二つとして同じ一冊はお渡ししません。
其ノ03
余白を恐れない
予定で埋めない勇気。何もしない一頁をはさむことで、土地はいちばん深く沁み込みます。
歩み / THE TIMELINE
一冊のノートから、第九巻まで。
-
2017
一冊の旅日記から
創業者が自身の旅を「巻」のように章立てして整理した私家版の冊子が、組巻のはじまりでした。
-
2019
編纂室を構える
京都・祇園に小さな相談室を開設。最初の十二の旅巻を、土地の協力者とともに綴じました。
-
2022
土地の編纂員制度
各地に常駐する案内人「編纂員」のネットワークを整備。当日の天候に応じて巻を引き直す伴走を標準化しました。
-
2025
第九巻へ
編纂の方法論を九つの巻に体系化。組巻はいま、もっとも密度の高い一冊を綴じています。